この記事で解決できる悩み
- USCPA(米国公認会計士)試験の勉強ってどれくらいかかる?
- FARやAUDの勉強時間は?
- 短期間に全科目合格するコツってある?
本記事の結論は、
・わたしは2,000時間、1年9カ月費やした。
・アビタスの教材使えば1,200時間で合格可能
本記事では私の例をもとにUSCPA試験で必要な勉強時間を考えていきます。
4科目の試験勉強だけでなく、受験要件をみたすための単位取得にかかる時間や受験申請の時間も考えてみましょう。
できるだけ短時間で全科目合格したいです。
ですよね。短期間で全科目合格を実現するコツも紹介します。
本記事の信頼性
- USCPA(米国公認会計士)試験に6回不合格、10年挑戦して全科目合格を達成
- BIG4のPwC勤務を経て、現在中堅USCPAファームのアドバイザリー
- 日米の会計業界で10年
本記事を読むことで次を期待できます。
- USCPA試験合格に必要な勉強時間が分かる
- 少しでも短時間で合格できる方法が分かる
- USCPA試験合格へのおおまかな道筋が見えてきて、勉強への意欲がわいてくる
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USCPA試験の合格には”予備校選びが勝利のポイント”になります。
「時間を浪費したくない!」
「予備校選びで損したくない!」
そんな方に向けて【徹底比較】を行っています。
最短合格が目指せる!
目次
USCPA予備校が宣伝する勉強時間
まずUSCPA教材を販売している予備校が考える全科目合格までの勉強時間を見てみましょう。
アビタス
アビタスによれば、全科目合格までに次のような時間がかかるとのこと。
- 1,200~1,500時間
- 1.5~2年
2年で1,200時間ということは、1年で600時間、1日あたり1.6時間。
1時間半=90分って大学の授業の一コマですよね。
1日1コマ(90分)を2年間続けて全科目合格
そう考えるとそこまで大変そうではない気がしてきますね…
TAC
続いてTACです。
1,000~1,200時間とのこと。
週2回の講義(計6時間)を含めてとのことですが、正直なところ講義動画を倍速再生したり、それこそ分からない単元だけ視聴するという作戦を取れば、もっと勉強時間は少なくできそうです。
米国現地のUSCPA予備校
米国現地のUSCPA予備校は4科目合計で400~600時間と説明しています。
みじかっ!
各科目100~150時間をみつもっており、アビタスやTACに比べかなり短時間です。
アメリカでの受験生の多くが会計大学院を出てすぐに受験を開始したり、受験者の多くが監査法人や税理士法人に現在所属する人が多いことが要因ではないかと思われます。
わたしの実際の勉強時間|2,000時間
わたしが実際に費やした勉強時間をご紹介します。
全4科目の勉強時間の合計は2,000時間でした。
この2,000時間は、1年9カ月かかりました。
言い換えると、1日あたり約3時間の勉強の1年9カ月続けたら全科目合格した、ということになります。
全科目合格までの私の勉強時間
- 2,000時間
- 1年9カ月
- 1日あたり約3時間の勉強を1年9カ月続けた
予備校が考える勉強時間1,200時間よりずいぶんかかったんですね…
なぜこんなに時間がかかったんでしょうか?
決定的に勉強方法を間違えていたからです。
わたしの誤った勉強方法は記事の後半に解説します。
科目別の勉強時間
約2,000時間、1年9カ月かかった内訳をもう少し詳しくご紹介していきます。
以下は合格した順から各科目の勉強時間です。
REGの勉強時間
REG合格までの勉強時間
- 92日間
- 276時間
- 解いたMC問題数4,130問
- スコア 76点で合格
わたしのUSCPA試験は、米国税理士(Enrolled Agent:EA)試験合格直後に、REGから始めました。
92日間、276時間かかりました。
EA試験の内容と重なる部分は多く、少なめに見ても50%は被ってたかも。
するとEA試験勉強時間の半分である60時間をREGに追加し、賞味のREG勉強時間は336時間と考えても良いかもしれません。
FARの勉強時間
続いてFARです。
FAR合格までの勉強時間
- 377日間
- 1,131時間
- スコア 82点で合格
FARの勉強時間は377日、1131時間でした。
なんとFARに1,000時間以上ですか!?
アビタス、TACが宣伝する全科目合格までの時間が1,200時間ですから、私がFARに費やした時間がいかに膨大であったかが分かるかと思います。
筆者の誤ったFAR勉強法
現役で会計事務所に勤める人間である私がなぜFAR一科目に1,000時間以上もかけてしまったのか?
洋書だけで勉強してしまっていたからです。
洋書とは米国現地の予備校が提供している教材、たとえばBecker、Wiley、Gleimです。
ろくにテキストは読まず、ひたすらWiley Test Bankで3,000~4,000問を解き続けていました。
受験生のみなさん、わたしと約束してください。
テキストは日本語オリジナルであるアビタスか、せめてTACを使う。
それが当ブログがお伝えできる最も効率的な時短勉強法ということですね。
アビタスのテキストのすばらしい点は、
- 日本語で書かれている
- 要点がうまくまとめらている
- 読みやすいレイアウト
米国現地予備校の教材の価格は日本の予備校のそれに比べ半分以下なので、私のような貧乏社会人はつい洋書に手を出したくなります。
私などCPA Review For Freeという無料教材使ってたくらいですから、どれだけケチなんだという話です。
USCPAの勉強時間を減らすコツ
- 安い洋書に頼らない
- 思考停止でアビタスに頼る
- アビタス>>TAC>>>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>>>洋書
BECの勉強時間
続いてBECの勉強時間です。
BEC合格までの勉強時間
- 61日間
- 183時間
- スコア 87点で合格
BECは61日間、183時間で合格しました。
FARとREGに比べると間違いなく情報量は少ない科目になります。
経済学や経営学の知識も問われるので、好きな人は好きな科目、嫌い人は嫌いな科目、と意見が分かれるかもしれません。
AUDの勉強時間
続いてAUDの勉強時間です。
AUD合格までの勉強時間
- 116日間
- 348時間
- スコア 81点で合格
私はREGの有効期限が切れる2週間前ギリギリでAUDに合格し、4科目全合格を達成しました。
この間AUDは一度不合格に。
REG合格の有効期限がもうすぐ切れることにあせり、ワラにもすがる思いでアビタスのテキストをメルカリで購入しました。
これが大当たりでした。
もっと早くアビタスで学習を進めていたら、大げさではなく学習時間は半分にできていました。
テキスト紙面のまとめ方はアビタスほど研ぎ澄まされている印象はありませんが、TACでも十分だと思います。
勉強時間を短くしたいならこれだけはやるな
ということですので、日本語教材を使用すればUSCPA試験全科目合格までの所要時間は1,000~1,200時間、というのがひとつの目安になると思います。
洋書だけだと教材費用はかなり安くなります。
CPA Review for Freeを使えば名前の通り無料。
WileyのTest Bankだと1科目あたりたったの$150。
しかし、勉強時間を減らしたいなら費用をケチってはいけない、つまり洋書だけに頼ってはいけません。
アビタスでフルパッケージを購入することが結局いちばんの近道です。
USCPA試験で絶対にやってはいけないコト
- 教材費用をおさえるために洋書だけに頼ること
受験開始時のわたしのスペックで2,000時間かかってるわけですから、洋書一本足打法がどれだけ非効率か。
日本の予備校教材が当時のわたしの選択肢に入らなかった理由 は、
・米国の会計大学院を卒業しているため受験開始時に追加の単位取得が必要なかった
・クラスメイトのほとんどが洋書だけで受験していた
日本の受験生の多くの方が追加単位を取得しなければいけないので、この場合1単位あたりのコストを考えても日本の予備校一択となります。
つまりUSCPA試験攻略のコツは、費用をケチろうとは考えず、だまってアビタスの教材を選ぶ、です。
わたしが勉強開始当初からアビタスを使っていれば、おおげさではなく勉強時間は半分におさえられたのではと感じています。
ちなみにTACの単科(FAR)を利用したことがある経験から、アビタスの教科書の方がTACより洗練されていると言い切れます。
ただ洋書一本足打法よりはTACを利用する方が数倍マシです。
単位取得が必要な人は(アビタスでもTACでも)フルスペックのコースで決まり。
追加の単位取得が必要ない場合は、教科書+講義動画+オンライン問題集が利用できるコースで良いと思います。
最悪、メルカリでアビタステキストだけ購入し、演習問題は安いWiley Test Bankでも十分ですもんね
まとめ
- わたしの総勉強時間は2,000時間、1年9カ月
- 洋書だけに頼って時間がかかった
- 最初からアビタス(またはTAC)使えば誇張でなく勉強時間は半分になったと思う
1,000時間とか2,000時間とか、とんでもない時間を費やしてますよね。
ここまでしてUSCPA試験にチャレンジする価値はあるのか?気持ちがゆらいでしまいます…
しかし、USCPA資格で最速6年程度で1,000万円プレイヤーを狙えるポテンシャルがあると考えると、チャレンジする価値は十分にあるとわたしは思います。
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