この記事で解決できる悩み
- もっとも効率的に勉強できる教材って?
- とにかく安く勉強したい。どの教材がおススメ?
- 英語力に不安があるわたしにおススメの教材ってある?
USCPA試験の教材、いったいどれが自分に向いてるのだろう…?
USCPAの教材って高いし、違いが分かりにくいし、どれを選べばいいのか不安になりますよね?
本記事ではそんなあなたにおススメの教材を紹介します。
私は教材選びを間違えたおかげで全科目合格までに2,000時間、646日を費やしました。
私が会計業界の人間で、かつアメリカの大学を卒業したうえで2,000時間ですから、自分でも何かおかしくない?自分時間かかりすぎじゃない?と思います。
原因は教材選び。
本記事の信頼性
- USCPA(米国公認会計士)試験に6回不合格、10年挑戦して全科目合格を達成
- 米国BIG4勤務経験あり
- 日米の会計業界に10年
- 米国会計大学院卒
わたしは約10年のUSCPA受験期間でさまざまな教材を使ってきました。
アメリカの会計大学院を卒業しているため、最初のころは洋書(英語だけで書かれたテキストと問題集)を使っていました。
以下、わたしの教材遍歴。
私の教材遍歴
- 2009年 Gleim、Becker
- 2010年 TAC
- 2015~2016年 CPA Review For Free
- 2019~2020年 Wiley
- 2020年 アビタス
一番最初のUSCPA教材はGleim、そしてBeckerへと続きます。
その後TACではじめて日本語教材と出会います。後述のアビタスほど感動はしませんでした。
完全無料のオンライン問題集CPA Review For FreeでBECとAUDを合格した時期もありました。
アメリカのUSCPA教材で最もメジャーなWileyにも手を出す。
最後の最後、REGの合格が失効しそうなタイミングでアビタスに出会い感動。
このようにさまざまな(ほぼすべて?)教材を試したわたしだから分かるおススメ教材3選を紹介します。
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そんな方に向けて【徹底比較】を行っています。
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目次
「費用」と「使いやすさ」から比較
横軸を教材の費用、縦軸を教材の使いやすさとしています。
教材の使いやすさとは、教科書や問題集の解説の理解のしやすさや、オンライン教材の使い勝手の良さです。
日本語教材であるアビタスとTACは費用は高いが使いやすい、という評価です。
アビタスもTACも、フルパック(テキスト、講義動画、問題集)の相場は50~70万円。
その中でもアビタスの方がより使いやすかったです。
レイアウトが読みやすいですし、冊数を増やす代わりに一冊あたりの情報量を抑えているのがアビタスの特徴です。
一冊あたりの情報量を抑えることで、一冊読破=目標到達が早く、「やった、一冊目を終えることができたぞ」という小さな成功体験を複数回体験できます。
これはモチベーションの維持におおいに役立ちました。
洋書の特徴はアビタス、TACに比べて、パッと見た感じ安いこと。
洋書のフルパック(テキスト、講義動画、問題集)の相場は3,000ドル(約30万円)と考えて良いです。
Becker、Gleim、Wileyはどれも同じような内容で価格もほぼ同じ。
Wileyの特徴は問題集だけを1科目あたり150ドルで購入できること。
CPA Review For Freeは各科目500~600問の問題演習が無料で提供されており、解説も付いてきます。
当時とにかく安く済ませたいと考えていたバカなわたしはCPA Review For Freeに1年費やし、教材コストをなんとゼロでおさえ、BECとAUDを(ギリギリ)合格しました。
そう、洋書は結局高くついてしまうケースが多いのです。
本当は高い洋書教材|単位取得費用のこと
さて、上の図で洋書の費用は日本語教材に比べて安いと表現されています。
しかしこれには注意が必要です。
日本の予備校教材の費用は単位取得コストが含まれているからです。
ほとんどの日本の受験生は受験資格を得るために、追加で大学の単位取得が必要です。
この場合、アビタスまたはTACで単位取得することが一番の安上がりです。
アビタスで60万円払うとUSCPA試験を受けるために必須の単位を、アビタス提携のアメリアの大学でオンラインで取得することができます。
TACも同様に単位取得コストがコミコミのコースがあり、アビタスと大体同じ金額です。
日本のUSCPA予備校以外で単位取得する場合、次のパターンになると思います。
- 日本の大学で履修する → 単位認定をしてもらう(米国大以外で履修した科目はUSCPA協会の専門部署からの単位審査が必要)
- アメリカの大学でオンライン履修する(単位審査必要なし)
- 日本のテンプル大学ジャパンキャンパスで履修する(単位審査必要なし)
どれも1科目あたり数万円かかるでしょう。
特にアメリカの大学やテンプル大学だとお高い。
仮に20単位必要だという場合、アメリカの大学をオンライン履修した場合100万円以上になることも十分ありえる。
つまりアビタス、TACの単位取得コストはめちゃくちゃ安いのです。
おススメの教材
第1位|アビタス
断然アビタスがおススメです。
日本語教材ではアビタス、TAC、プロアクティブ、大原の4択。
英語教材はBecker、Wiley、Gleim、Roger、FastFoward、CPA Review For Freeなどなど。
迷い始めたら結構迷うと思います。
迷って消耗する脳みそのカロリーと時間を考えればアビタス一択で良いと思います。
繰り返しになりますがテキストの読みやすさが抜群です。
私はAUDを合計2回合格してます(1回目は失効)。
最初は76点でギリギリ合格。
最後は81点。
最初の合格はCPA Review For Freeだけで臨んだために正直論点理解は徹底できていませんでした。
全ての問題の回答に対して「これっぽいかな~」という始末。
アビタスのテキストを読んで全ての点と点がつながった感覚でした。
点数こそ81でしたが、AUDの全ての単元においてかなり腹落ちした状態で受験することができました。
わたしはUSCPA全科目合格までに2,000時間かかりました。
そのほとんどを洋書の問題集で費やしたわたし。
参考
最初からアビタスで学習していたら間違いなく半分の時間で全科目合格できていたと思います。
本ブログで伝えたいこと。USCPA全科目合格には、けっきょく、アビタスが一番の近道。
第2位|TAC、大原
おススメ教材はアビタス以外にもはや無いのですが、それではタイトル詐欺になってしまいます。
あえて挙げるとすれば当然TACが第2位です。
冒頭でも言及していますが恐らく2021年現在のTAC教材のUIは2010年当時のものより大いに向上していることでしょう。
日本語で丁寧な解説であることは間違いないので、もし何らかの理由でアビタスがNGの場合はTACとなります。
また、大原でも良いと思います。
プロアクティブは日本語解説が丁寧ではないので、選択肢からはずします。
第3位|日本語教材+洋書オンライン問題集
おススメ教材第3位をあえて挙げるとすると、私が実践したような日本語教材と洋書オンライン問題集の組み合わせになると思います。
これは受験資格を得るために追加で単位取得が必要無い人向けとなります。
この方法の特徴はコストが比較的安く抑えられます。
アビタス教材をメルカリで数万円でゲット、WileyのTest Bank(オンライン問題集)を1科目あたり$150でゲットすれば、相当安上がりに、でも学習には十分のコンテンツの質と量。
「メルカリで日本語テキスト購入」+「ワイリーのオンライン問題集」という組合わせは、わたしがAUDを合格したときのやり方。
教材コストは3万円くらい。
気をつけるべき教材|洋書(一本足打法)
洋書一本で学習するには相当な英語力が必要だと思ってよいです。
洋書一本での学習はまったくおススメしません。
私はCPA Review for FreeやWiley Test Bankで学習していた時期は日本語教材は一切使っていませんでしたが、挫折しています。
Wiley Test BankだけでREGとFARは合格したとはいえとても時間がかかりました。
FARは1,000時間以上費やしています。
REGについては、USCPA試験を開始する前にEAを合格しています。EA試験とREGを合わせて総学習時間は約400時間でした。
日本語教材でも問題演習は英語で行いますが、問題の解説や論点を深く、はやく理解するためには日本語のテキスト必須です。
まとめ
私の足かけ10年の学習経験からおススメの教材をご紹介してきました。
費用の観点からは、もし追加で取得する必要のある単位が無い場合は、「メルカリで日本語テキスト+洋書」も選択肢に挙がってくるのかもしれません。
ただ多くの受験生は追加20~30単位が必要だと思いますので、その場合アビタスかTACが結局一番安上がりになります。