この記事で解決できる悩み
- 集中力のないわたしがどうやったら勉強が続けられる?
- 全科目合格した人の勉強方法が知りたい!
- 高額の教材を買っても、そのあと勉強が続けられるか不安…
USCPA受験は継続的に勉強しないと受からないですよね。仕事と両立して続けられるか不安…
その気持ちわかります。わたしもとっても不安でした。この記事ではそんな方でも絶対に勉強を継続でき、全科目合格できる方法を紹介します。
60万円かけてUSCPA教材を買ったはいいけど、勉強が続かない、仕事が忙しくてほとんど勉強時間が取れない、という方は多いと思います。
わたしもそうでした。
しかし、本記事で紹介する方法で勉強をすすめたところ、全科目合格を果たすことができました。
みなさんもこの勉強スタイルを参考にし、全科目合格を果たせば、
- 転職してキャリアアップ
- 今の職場で昇進、同僚からのあなたを見る目が変わる
- 年収アップ
を実現することがきっとできます。
本記事の信頼性
- USCPA(米国公認会計士)試験に6回不合格、10年挑戦して全科目合格を達成
- 米国BIG4勤務経験あり
- 日米の会計業界に10年
- 米国会計大学院卒
USCPA試験に全科目合格するコツ、全科目合格するまで勉強を継続できるコツ、は次のふたつです。
- 毎日コツコツつみあげる
- マインドセット
それではこのふたつをもう少し深掘りしていきましょう。
毎日コツコツつみあげる
勉強を継続できないことが悩みなのに、その解決方法が「コツコツやれ」ですか?
言いたいことはわかります。でも、ほんとうに毎日コツコツやることが、長期的に勉強をつづけていくモチベーションにつながるんです。習慣を味方につけるのです。
わたしは何度かUSCPA受験にチャレンジし、挫折しています。
そして、何度目かのチャレンジで全科目合格を果たしています。
挫折した時期の勉強スタイルと、全科目合格をした時期の勉強スタイルでは、どう違ったのでしょう?
- 挫折期のわたしの勉強スタイル → 土日のみ週に16時間
- 全科目合格した時のわたしの勉強スタイル → 平日1~2時間、土日6時間で週17~22時間
後者は勉強時間が長い、だから合格したんだ、という単純なはなしにくわえ、もうひとつ大事な要素が…(ヒントは「習慣」)。
このふたつのスタイルについてもう少し解説していきます。
挫折しやすい勉強スタイル
わたしの初期の勉強スタイルは土日だけがんばる、というものでした。
平日は仕事でクタクタになって帰ってくるので、そのまま寝る。
土日は朝から勉強がんばる、というスタイルでした。
当時の勉強時間は1週間に16時間程度。
つまり土日にそれぞれ8時間程度の勉強です。
このスタイルでBECとAUDは合格しました。
2科目合格に1年。
1年間で約800~900時間を費やしたはずです。
しかし、このスタイルでFARとREGは厳しそうだ、というのを薄々感じていました。
比較的情報量が少ないBECとAUDに1年=800時間費やしているのだから、FARとREGはどうがんばっても1年以上かかるでしょ!?と感じたのです。
全科目合格が近づく勉強スタイル
BECとAUDで「この勉強方法じゃキツイな…」と感じていたわたし。
次の考え方にもとづいて勉強スタイルを変えていきました。
習慣を味方につける(慣性の法則)
USCPAの勉強を習慣にさせちゃいましょう。
なんだか矛盾してるように聞こえますが、勉強を継続させるための立派なテクニックです。
習慣にするとは、それをしない日常はありえない、それを「する・しない」の選択はない、なぜなら必ず「する」のだから、という状態です。
たとえば、朝は必ず歯をみがく、歯をみがこうか・みがかないかという悩みはありえない。
勉強を「する・しない」の選択をする必要がない、必ず「する」、という状態は意外と負担がすくないです。
人間は、何かを選択するために脳みそのリソースをいっぱい使います。
習慣にしてしまった方が楽なのです。
物理学の慣性の法則みたいです。重力がなければ、どこまでも進んでいく、みたいな。
USCPA試験の勉強がこの「習慣」のフェーズに入れば、あとは月日が流れるだけで全科目合格が手に入ります。
わたしはこのゾーンに入ったのが、FARの勉強が3カ月くらいつづいたころ。
「あ、この勉強習慣をつづけたら受かるわ…」という感覚をおぼえました。
一方、挫折期のわたしの勉強スタイルは、平日の5日間はまったく勉強をしないので、土曜日の朝がくると、
これから勉強か…しんどいな…。
まずはコーヒー淹れるか…。
あ、机が散らかってるから整理して…。
勉強中に腹が減るのはイヤだからまず飯くって…。
といったように、中々勉強モードにはいれないのです。
せっかくの休日でたっぷり勉強に時間を使えるはずなのに、なかなか勉強に開始できない・集中できないという経験、みなさんもありませんか?
これって普通のことです。
ついつい自己嫌悪におちいっちゃうんですけど、みんな集中できません。
平日は仕事で忙しいのに、土日にUSCPAチャレンジなんていうクソデカタスクに、平気な顔してスムーズに移行できる人はほとんどいません。
でも、合格している人はいる。
コツは勉強を毎日すること。
毎日することで習慣にすること、です。
- 毎日勉強すると習慣になる
- 習慣にした方がストレスがうんと少ない
複利の法則
USCPA試験の勉強は複利です。
つまり、毎日コツコツつみあげていくと、今まで学んだ知識がだんだん有機的につながっていき、より効率的に知識を定着していくことができます。
なにが言いたいかというと、結局たくさん勉強するしかない、勉強すればするほど効率的になる、ということ。
単純なはなしですが、勉強時間は科目合格だけで挫折した時期より全科目合格を達成した時期の方が多いです。
けっこう身もふたもない話…
たとえば、まだ1科目も合格していない、ほんとうにはじめて勉強を開始する1日目って、何もかもがちんぷんかんぷんですよね。
でも、たとえば、3科目すでに合格していたら、のこり1科目は、かなり勢いよく勉強をはじめることができます。
すでに勉強していた知識が、これから勉強することを補完してくれるから。
複利のように知識の定着するスピードがはやまります。
マインドセット
USCPA試験の勉強を継続するためには、いくつかの考え方、マインドセット、がカギになります。
受験期間にわたしを救ってくれたマインドセットを紹介します。
勉強のハードルをめっちゃ下げる
勉強がつづかない人の特徴は、勉強することに過剰なストレスを感じることです。
よくあるのが「今日は何時間勉強しなければいけない」、「今日は何問こなさなければいけない」という考えでギチギチになっている状態。
よく言えば「目標が明確」、「気合がはいっている(向上心がある)」なのですが、マズい点はもしこの目標が達成できないと、すごく自己嫌悪におちいったり、モチベーションが下がってしまうこと。
前章での「習慣化」と関連してきますが、よりストレスが少なく、楽な気持ちで勉強に臨むことができたら良いと思いませんか?
勉強のハードルをめっちゃ下げてみましょう。
たとえば、「今日は一問できたらOK」、「一時間だけ勉強できれば成功」といったレベルまでハードルを下げてよいのです。
この方法がうまく行く理由は、一問できたらたいてい二問目にもスムーズに取り組めるのです。
一時間勉強できれば、もう30分はわりとストレスなく続けられるのです。
自分のモチベーションに対するハック、低いモチベーションをうまく管理・ごまかすテクニック、なのです。
ほんとうに一問だけやって勉強を終えても良いのですか?
良いです。
ある平日、仕事でクタクタになって帰宅したわたしは「今日は一問できたら、ミッション完了!」と言い聞かせて、ほんとうに一問だけやって勉強を終えてしまいました。
一日一問だと、全科目合格までに何年かかります!?
でも、ほんとうに一問だけでおわったのはこの日の一度だけでした。
この「今日は一問だけ!」のワザを使うと、たいていその10倍、10問くらいはスルスルっと問題演習をこなせることができました。
受験がおわった後の楽しみをたくさん想像する
もうひとつ、わたしを救ってくれたハック(モチベーションを上げる・維持するテクニック)。
USCPAを全科目合格したらこんな良いことがある、を妄想することです。
妄想は自由です。
わたしは次のような妄想をしていました。
- 全科目合格したら転職しやすくなるよな~
- 同僚のアイツより一歩先にイケるよな~
- 全科目合格したら一眼レフカメラ買う!
といったようにキャリアに関する想像から、物欲満載の妄想までいろいろでした。
そんな子どもみたい、と思うかもしれませんが、これは実はかなり効果的です。
勉強のやる気でない時は、だまされたと思って受験が終った後の楽しみを想像してみてください。
ちなみに、わたしはUSCPA試験に合格したら「年収アップが待ってる」や「カメラ買う」といった直接的な報酬も想像していましたが、「全科目合格したら成功体験がつめる」ということも意識していました。
「成功体験が得られる」という想像・目標は、とろ火でじわじわとモチベーションを維持してくれます
カンタンな資格試験を合格しておく
さいごに、これまた強力なハック(勉強のやる気を維持するテクニック)をご紹介します。
USCPA試験よりもカンタンな資格試験にチャレンジし、合格しておく、です。
これは上で述べた「成功体験をつむ」と密接に関連します。
資格試験に合格した、という成功体験が、USCPA試験もきっと合格できるはず、というマインドセットを作ってくれるのです。
わたしの場合は、USCPAチャレンジの直前に米国税理士試験に合格しています。
米国税理士試験はむずかしいのですか?
日本の税理士試験と比べたらまったく難しくはありません。
ただ、USCPAのREGで挫折した経験が過去にあったので、まずは米国税理士試験で成功体験をつみたいと思いました。
USCPA予備校の合格体験記には「半年で合格!」といった威勢のいいキャッチコピーをよく見ます。
よく読むとすでに日本の公認会計士試験に合格していたり、弁護士であったりします。
なぜこうした人たちがUSCPA試験で良いパフォーマンスを出せるかというと、日本の公認会計士試験や弁護士試験の合格という強力な成功体験が大きいでしょう。
下記のような悩みがある方にはUSCPA試験以外のカンタンな資格試験を事前にチャレンジ・合格することをおススメします。
- USCPA試験に何度か挫折しており、今回も最後まで続ける自信がない
- もともと勉強が苦手だから、全科目合格するまで勉強をつづける自信がない
こうした方は次のような資格試験にチャレンジしてみることをおススメします。
- BATIC(国際会計検定)
- 米国税理士(EA)試験
- TOEIC
- 日商簿記
BATICはUSCPAのFARの雰囲気をつかみたい人におススメ。
EAはREGに苦手意識がある方におススメです。
TOEICや日商簿記でも、目標点数を取ることや、狙ったレベル(級)に合格することで成功体験をつめます。
この成功体験がUSCPAチャレンジに生きてくるのです。
まとめ
集中力のない人がどうすればUSCPA試験の勉強が続けらえるのか、全科目合格するにはどんな勉強方法がおススメなのか、そんな疑問に答えてみました。
ポイントは二つ。
- 毎日コツコツ勉強をつみあげること
- 適切なマインドセット(やる気維持のテクニック)を身につけること
毎日コツコツ勉強をつみあげるとは、つまり勉強を習慣化するということ。
少々大げさではありますが、勉強を習慣にできたら全科目合格までの道のりはもう見えました。
また、勉強の知識は複利のようにたまっていくので、勉強すればするほどどんどん効率的になっていきます。
勉強の最初がいちばんシンドイということですね…
適切なマインドセットとは、勉強のモチベーションがでない自分をごまかして、やる気を出させるテクニックのことです。
ひとつめは、勉強に対するハードルをこれでもかってくらい下げる。
「今日は机にすわって一時間我慢するだけで良い。一問も解けなくても良い」くらい下げても良いと思います。
ふたつめは、受験が成功したあとの楽しみをいろいろ妄想する、です。
わたしのは場合は「BIG4に転職できる!」や「ご褒美にソニーの一眼レフ買う!」でした。
みっつめは、少し変化球ではありますが、USCPAより簡単な資格試験に合格しておく、です。
モチベーションが下がる深層心理に「ほんとうに受かるだろうか?」という自信の揺らぎです。
自分が信じれないから、自分の時間、お金、気力をUSCPA試験に使うことに躊躇してしまうのです。本能レベルで、と言ってもいいかもしれません。
こうした自信の揺らぎをできるだけ最小化するために、たとえばBATICや米国税理士試験などに事前に合格しておく、成功体験をつんでおく、という方法です。
参考になれば幸いです。
みんなで楽しくUSCPAにチャレンジしましょう!