この記事で解決できる悩み
- 効率的なUSCPA試験の勉強方法を知りたい!
- 仕事が忙しいので無駄な勉強をしたくない…
- 社会人なので最短のルートでUSCPA試験に合格したい。
今の勉強方法で合格できるのか自信が持てません…
その気持ち分かります。今回は10年前の自分に教えたいおススメの勉強法を紹介します。
もっと早く知っていればUSCPA受験に10年間も費やす必要無かったのに…
本記事の結論
- 講義動画は見るな
- 「問題を間違えたらラッキー」
- テキストは日本の予備校一択、洋書はダメ絶対
- 1問90秒で解く
- SNSで日々のモチベーション維持
- 1日1問だけ解ければ良い(勉強のハードルを下げる)
- 受験が終ったあとのご褒美を妄想
- 簡単な資格試験に合格しておく
本記事で紹介する方法で勉強していたら、冗談抜きで1年半で全科目合格できていたと思います。
USCPA試験の全合格は、こんな良いことがあります。
- 転職を成功させるキラーアイテム
- 社内の昇進・昇給のきっかけに
- ちチャレンジに打ち勝つことでかけがえのない自信に
本記事の信頼性
- 「USCPA受験の疑問に答えるブログ」管理人
- USCPA(米国公認会計士)試験に6回不合格、10年挑戦して全科目合格を達成
- BIG4のPwC勤務を経て、現在中堅USCPAファームのアドバイザリー
- 日米の会計業界で10年
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USCPA試験の合格には”予備校選びが勝利のポイント”になります。
「時間を浪費したくない!」
「予備校選びで損したくない!」
そんな方に向けて【徹底比較】を行っています。
最短合格が目指せる!
演習問題をたくさんこなして習熟度を上げる
講義やテキストよりも問題集を優先しましょう。
スポーツのように練習をたくさんこなすことが本番で成功する秘訣です。
アウトプット(演習)中心の勉強
テキストを読む時間を確保するより問題を解くことを優先しましょう。
講義を聴いたりテキストを読んだりして理解した気になっても、実際に問題を解いてみると誤答ばかりということがよくあります。
問題演習を通してしか本番の試験で通用する習熟度は得られません。
誤答すると「なぜ間違えた?」と能動的に論点を理解しようとします。
これが良いんです。
また、どの教材を使っても1科目の演習問題は1,000~2,000問と非常に量が多いです。
私は講義動画もテキストも全て消化しませんでしたが、演習問題は全て解答しました。
講義動画の視聴やテキストの精読は時間がかかる割に本番への寄与度が低いです。
講義動画は倍速、テキストは大枠を掴むだけ、といったようになるべくこの二つに時間をかけないようにして、演習中心の勉強となるよう心がけましょう。
- 問題をたくさんこなさなければ本番で通用する実力はつかない
- 講義動画やテキストに費やす時間はなるべく少なく、演習中心の勉強に
間違えた数だけ習熟が進む、という認知(意識)を持つ
アウトプット(演習)中心の勉強の場合、何度も誤答します。
誤答するたびにストレスがたまります。
誤答が続くと、つらくて集中力がぷつっと切れます。
そのため、アウトプット中心の勉強の場合は次のような意識を持つことが大事です。
間違えた数だけ習熟が進む
この認知がないと間違えるたびに過剰にストレスがたまります。
一問間違えるたびに脳からストレスホルモンであるコルチゾールが必要以上に分泌され、無駄にカロリーを消費してしまいます。
間違えるということは、理解が進んだと捉えることでコルチゾールの分泌を抑制し、より長く深い集中力を発揮することができます。
間違えたら習熟が進むのだから、むしろいっぱい間違えてやるぜ、間違えたらラッキー。
このような認知を持つと日々の勉強の質が爆上がりします。
- ストレスを上手に管理することで毎日質の高い勉強をすることができる
- ストレスを溜めないコツは「この問題を間違えたら習熟が進む、間違えたらラッキー」という心構え
テキストは必ず日本語のものを使う
USCPA試験のテキストは必ず日本の予備校のものを使って下さい。
私はUSCPA受験に9回落ち、10年の年月を費やしました。
10年のうち9年は洋書、つまりアメリカの教材を使用していました。
最後の合格科目であるAUDで初めてアビタスのテキストをメルカリで購入しました。
アビタスのテキストで勉強した日に確信しました。USCPA教材はアビタス一択だ、と。
後述しますがTACは次点です。
人によってはTACの詳細な解説が好きかもしれません。
洋書は安いが分かりづらい
本国アメリカの教材は日本の予備校の教材と比べて約半分のコストで入手可能です。
WileyやBecker、Gleimといった教材はアメリカ現地では昔から広く使われています。
どれも4科目すべて合わせて20~30万円です。
オンラインでなく紙でよければ驚愕の1教科あたり16,000円強、4教科で約9万円台です。(2023年1月現在)
しかし、われわれ日本語を母国語とする人にとって、英語でのインプットは非常にシンドイです。
私はアメリカの大学を卒業している身であり、アメリカの洋書をいくつも試した経験があります。
そんな私が断言します、洋書のテキストは分かりづらい。
洋書のテキストは、第二言語である英語の理解に余計な時間がかかります。
さらに図解や装飾が日本のテキストと比べほとんどないことも理解に余分な時間がかかってしまう要因です。
私は洋書のテキストとグーグル検索で9年粘りました。
みなさんには少しでも早く全科目合格して欲しいので、はっきり言います、洋書のテキストに手を出すのはやめましょう。
洋書テキストは、
- 第二言語だから理解に時間がかかる
- 図解や装飾が少ないのでみづらい、理解に時間がかかる
日本の予備校テキストの分かりやすさは異常
日本の予備校テキストはとにかく分かりやすいです。
私はTACとアビタスのテキストを使用した経験があります。
なかでもアビタスの分かりやすさはバツグンです。
私はUSCPA受験に9回落ちて、10年の年月を費やしたことは既に述べました。
最初からアビタスを使用していたら、誇張でなく半分以下の期間で全科目合格していたでしょう。
TACのテキストはどうでしょう。
TACはアビタスに比べ情報量が多いです。
それをメリットと取るかデメリットと取るかは人それぞれかもしれませんが、私はアビタスのコンパクトな構成が性に合いました。
メリット | デメリット | |
アビタス | ・分かりやすい説明、構成、装飾 ・情報量が極限までまとまっている | ・洋書にくらべるとテキスト代が高い |
TAC | ・分かりやすい説明、構成、装飾 ・情報量が多く、詳細な説明 | ・洋書にくらべるとテキスト代が高い |
- テキストは日本の予備校一択
- アビタスのテキストの情報量はTACと比べ簡潔だが合格には十分
問題は短時間で解くべし
USCPA試験の勉強は量が膨大です。
より多く問題を解くためには一問に費やす時間を出来る限り少なくする必要があります。
これは本番に時間が足りなくて全て解答できない、なんてことがないようにする訓練でもあります。
ひとつの目安として私が採用していたのは「1問1分30秒で解く」です。
1問1分30秒で解くことで、30分あたり20問をこなすことができます。
私が使用していたWiley(ワイリー)の練習問題では1セット20問という量がデフォルトです。
1問1分30秒を実践すると30分で1セットが完了する計算です。100問解きたい場合は2時間半費やす、という目安が見えてきます。
ワイリーの練習問題は1,000問ある(追加問題集のTest Bankを入れると2,000問以上)ので、1周したい場合、100問/日で10日間となります。
最低3周したい場合、約1ヶ月かかるという目安です。1問1分30秒以上だと、この総勉強時間が可及的に増えていきます…恐ろしや…。
- 「1問1分30秒で解く」といったように問題演習に時間制限を設ける
- 本番での時間管理の訓練にもなるし、なにより試験までにこなせる勉強量に大きな影響を与える
試験勉強のやる気を生み出す方法
USCPA受験を成功させるには毎日コツコツ勉強をすることが大事です。
毎日コツコツ勉強することは、一日に少しでも試験範囲をカバーすることになりますし、なによりやる気の管理が容易です。
自分のモチベーションをどれだけ上手にマネジメントできるかが合格のコツ。
わたしが勉強のモチベーション管理に有益だった考え方を紹介します。
- やる気スイッチなんて無い
- 勉強のハードルを下げまくる
- 受験終了後の楽しみを用意する
- SNSで進捗管理
- 簡単な資格試験に合格しておく
それぞれを解説していきます。
やる気スイッチなんて無い
机に座ったは良いけれど中々勉強ができない時ってありますよね。
YouTubeを見てしまう、お菓子を食べてしまう、無駄に机や部屋を片付けてしまう。
YouTubeを5分見たら、お菓子を食べ終わったら、すっきりした気分で勉強に移行できると思っていませんか?
できません。
とにかく勉強する、ながらでも良いから勉強する、1問だけでも良いから解く、というマインドが大事です。
この5分のYouTube動画を見たら本気で勉強しよう、と思ってはダメです。
よりベターな考え方は、この5分のYouTube動画を見ながら1問解いてみよう、です。
なぜなら、YouTube動画を5分見た後にやる気スイッチは入りません。
お菓子を食べたあとにやる気スイッチはONにならないのです。
だってやる気スイッチなんてないから。
わたしはやる気が無いままダラダラ2,000時間勉強して、全科目合格したと思っています。
やる気スイッチがONになるのを待っていたら人生が終わります。
「明日から本気出す」より、「すっごいやる気ないから、ダラダラ1時間かけて1問だけ解いてみる」の方がはるかに未来が明るいです。
勉強のハードルを下げまくる
最悪1問解いたら今日の勉強は終了してOK、くらい勉強のハードルを下げて良いです。
仕事でクタクタになったあと、「今日は2時間勉強!」とか「今日はFARのEquityの単元を学習」とかってめちゃくちゃ重いですよ。
重すぎて気持ちが入らずYouTubeやSNSに逃げてしまいます。
1問解いたらそれで終了、テキスト1ページ読んで理解したら今日の勉強終了、自分よくがんばりました、くらいハードルを下げると良いです。
なぜなら、1問解けると脳みその報酬系が刺激されるからです。
1問解けると達成感が出て、2問目にスッと入れることが多いです。
わたしのケースで言えば、仕事ですごく疲れていた日にどうしても集中ができなくて、「よし、今日は1問だけ解いたら終了」と決めて本当に1問で勉強を終えた日は1日ありました。
その日以外はたいてい10問解けたり、1時間継続できたりしたものでした。
受験終了後の楽しみを用意する
目の前にニンジンをぶら下げる作戦です。
古典的ですが、騙されたと思ってやってみてください。
地味にめちゃくちゃ効果的です。
わたしの場合は全科目合格したら「SONYの一眼レフカメラα7シリーズ買う」という楽しみを設けていました。
「全科目合格後」というタイミングだけでなく、もっと細かい時間軸でも有効です。
今週毎日勉強できたら日曜はクラフトビール飲みに行くぞ、とか。
あえて今日の夜にデートの予定を入れて、それを楽しみに演習がんばる、とか。
地味に効きます。
SNSで進捗管理すべし
私はツイッターで日々の勉強の進捗をつぶやいていました。
勉強の進捗記録をつけることはやる気の維持につながります。
誰かと無理に絡む必要はありません。
進捗を記録するだけで勉強が持続していることを見える化でき、これが強力なモチベーションブースターになるのです。
続いていることが見えるから、よしもっと続けよう、という気持ちになれます。
過去に続けられていた自分に助けられるのです。
進捗管理はツイッターではなくても構いません。
Studyplus(スタディプラス)のようなアプリでも良いと思います。
SNSでの進捗の可視化はUSCPAのような長期間のコミットが必要な勉強においては強力なハックです。
- SNSで日々の勉強の進捗管理をする
- 勉強の進捗が見える化され、モチベーションを維持できる
- 無理に他人のアカウントと絡む必要なし
簡単な資格試験に合格しておく
次のような人は思い切ってUSCPA受験を一時中断し、より簡単な資格試験に合格しておくのも手です。
- 数年にわたりUSCPAにチャレンジしているが、どうしてもやりきれない人
- こんなわたしが本当にUSCPA試験委受かるのだろうか?と自分を信じられない人
より簡単な資格試験に合格しておくことは次のようなメリットがあります。
- 勉強の習慣が身に付けている
- 成功体験を積んでいる
どっちもすごく重要。
とくに成功体験を積んでいることは大きいです。
USCPA受験の成否は結局勉強するかしないかにかかっています。
ある程度の期間まとまって勉強し、合格したという成功体験を積んでいると脳の報酬系が長期のスケジュールに適応できるようになります。
そうすると過剰なストレスを感じることがない。
USCPAを目標にする場合下記の試験がおすすめです。
- 簿記2級
- Enrolled Agent(米国税理士)試験
- TOEIC800点
まとめ
10年前に私がこの勉強方法を実践していたら、9回も落ちなかっただろうし、10年もかからなかったでしょう。
改めてまとめます。
- 演習中心の勉強
- 「この問題を間違えたら習熟が進む、間違えたらラッキー」という心構え
- テキストは日本の予備校一択、アビタス最強、洋書は手を出すな
- 「1問1分30秒で解く」といったように問題演習に時間制限を設ける
- SNSで日々の勉強の進捗管理をするとモチベーションを維持し易くなる
- 勉強のハードルを下げる
- 受験が終ったあとのご褒美を妄想する
- 簡単な資格試験に合格しておく